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劉洋弁護士 IP主体ビジネス活動でテーマ講演

2020-04-22

2020年4月2日午後、BEIJING EAST IP LAW FIRMの劉洋弁護士は国際ライセンシング・ビジネス協会と魔豆朝上の招待を受け、第三期「IPテーマビジネスクラスオンライン活動」に出席し、『抜け駆け商標登録の法律規制と対策』のテーマで講演を行った。

劉洋弁護士は「火神山」など新たなホットなキーワードが抜け駆け登録されているという業界ニュースを皮切りに、商標の登録体系を紹介し、米国が強調及び偏重している先使用原則との比較を行い、多くの実例を提示して抜け駆け商標登録現象が頻発する原因を説明し、その上で権利付与・権利確定、紛争解決など法律規制を組み合わせて企業の知的財産保護に対する対策及びビジネス検討提案を提供した。

劉洋弁護士は、悪意ある公共資源の不法占有、商標管理秩序の攪乱、社会への悪影響など商標抜け駆け登録が公共利益と個人利益に与える様々な損害、消費者の混同と誤認、取引量の減少、営業上の信用に与える影響、特定ロゴと製品/サービスとの関連の減弱、消費者認知のコストアップ、ブランド地位の破壊、対象顧客グループ維持の困難、ブランド価値の低下、企業の事業展開への影響、新分野が参入で直面する権利侵害リスク、商業機会の損失などを紹介した。ブランドは構想期、販促期、安定期、拡大期から著名期までのライフサイクルすべての段階で各種の対象、目的、手段から抜け駆け商標登録行為に直面する可能性があり、権利者は積極的な事前防止と迅速な対策を講じる必要がある。

1つの商標のライフサイクルには権利取得、権利管理、権利運用、所有権の帰属紛争、権利侵害抑止などいくつかの段階があり、抜け駆け商標登録に対する予防施策や対応戦略も各段階の商標戦略に含まれる。権利取得の過程において異なるタイプの商業ロゴ及びブランドの重要度を組み合わせて配置分けを行い、市場業務が影響を受けるのを避け、企業発展図を事前に予測して配置し、ビジネス開拓が阻害されるのを避けなければならず、権利運用においては持続的に良好なビジネス運用と完璧なブランド保護によってブランドの知名度を弛まず拡大させることで、悪意ある抜け駆け登録に対応して保護範囲を拡大し、権利侵害の制止においては悪意ある商標の登録出願と市場使用を監視して未然に防ぎ、行政手続きと民事手続きを柔軟に応用して状況を極力挽回する。

講演後、劉洋弁護士は「吾皇万睡」のブランド権利付与の総監である張斯瑛、魔豆朝上の創設者であるFigoと、知的財産運用と保護の話題を巡って交流を行った。視聴者からの「我が国の優秀な文化創意作品が外国で抜け駆け登録されている現象に如何に対応するか」という質問に対し、劉洋弁護士は「法律保護は商業的需要が高まる前に配置し、マドリード商標国際登録、及び重点国家単独出願など様々な方法を用いて統括的に処理するべきだ」と提案した。「盗作者が複数のIPを一つに寄せ集める現象には如何に対応するか」という質問に対し、劉洋弁護士は「著作権、商標、不正競争行為など複数の観点から検討しなければならず、電子証拠保全、公証など多様な形式を採用して速やかに所有権の帰属と権利侵害証拠を保存することに注意し、レターのやり取り、行政不服申立、民事訴訟などの手段を用い、訴前差し止め命令、証拠保全、財産保全などの制度を十分に利用し柔軟に処理しなければならない」と指摘した。

劉洋弁護士は知的財産権利付与・権利確定と紛争解決などの分野の復合型の経験を共有し、視聴者からの質問に十分に答え、主催者と視聴者から好評を得た。

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