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マドリッド制度:インドの加盟

2013-07-08

インドの商業産業省のAnand Sharma大臣がマドリッド協定議定書への加入書の寄託を行い、全加盟国が90カ国となりました。インドに関して同議定書が発効するのは2013年7月8日です。マ ドリッド制度は国際的な商標管理を管理するための安価でユーザーフレンドリーな合理的な手段です。

Sharma大臣は「私たちはこの加入書が、世界的な活動を拡大しつつあるインド企業にとっては、ひとつの出願で複数の議定書の加盟国において商標登録を得る機会を与え、外 国企業にとっても同様の利益を与えることになります」と述べました。

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WIPO事務局長のFrancis Gurryはインドの加盟を歓迎し、「インドのマドリッド制度への加盟は重要な画期的出来事であり、マドリッド制度を真にグローバルな制度へと押し上げるものです」と 述べました。そして「インドの加盟によって、世界中のブランドの所有者は、その保護を重要な市場であるインドに対して単一の、シンプルで安価な手続を通じて行うことができるようになります」と述べました。

インドはG20経済圏の中でマドリッド協定議定書に加盟した14番目の国です。Gurry事務局長は「インドの国際商標制度への加盟は、最近のコロンビア、メキシコ、ニ ュージーランド及びフィリピンの加盟に続き、マドリッド制度の地理的範囲の大幅な拡張の時代を示唆するものであり、世界中の権利者にとって大きな利益となります」と述べました。

マドリッド制度は大企業にとってばかりでなく、制度利用の大部分を占める中小企業にとっても同様に魅力的な制度です。近年のグローバル経済の中でマドリッド制度は力強く伸びており、国 際的な商標保護を推し進める原動力となっています。2012年には国際出願件数は過去最大となり、44,018件を記録し、前年比4.1%の延びを示しました。加 えて国際登録数は41,954件を記録しました。

出典:WIPO
ジュネーブ

2013年4月8日

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