ニュース / 業界ニュース

中国における発明特許授権件数に大幅増加

2013-03-12

2012年に世界では210数万件の新規特許が出願され、中国によるものは30%を占める約65万件となっている。中国における発明特許授権は同期比26.1%増の21万7105件となっている。うち、国内発明特許授権は対前年28パーセント増の14万3847件で、発明特許授権総件数の66.3%を占める。国内発明特許授権のうち、職務発明特許授権は87.6%の12万5954件、非職務発明特許授権は12.4%の1万7893件となっている。

2012年の発明特許授権件数ランキングのトップ10位に並ぶ省(市区)(香港、マカオ、台湾含まない)は、2万2153件の広東、2万0140件の北京、1万6242件の江蘇、1万1571件の浙江、1万1379件の上海、7453件の山東、4460件の四川、4050件の湖北、4018件の陝西、3973件の遼寧となっている。

発明特許授権件数ランキングのトップ10位に並ぶ都市(直轄市含まない)は、1万3139件の深セン、5513件の杭州、4408件の南京、4382件の蘇州、4026件の広州、3475件の西安、3233件の武漢、3112件の成都、2513件の無錫、2182件の長沙となっている。

発明特許授権件数ランキングのトップ10位に並ぶ国内(香港、マカオ、台湾含まない)企業は、2734件の華為技術有限公司、2727件の中興通訊股份有限公司、1099件の鴻富錦精密工業(深セン)有限公司、1044件の中国石油化工股份有限公司、530件の中芯国際集積回路製造(上海)有限公司、510件の比亜迪股份有限公司、347件の華為終端有限公司、318件の杭州華三通信技術有限公司、303件の中国移動通信集団公司、293件の奇瑞汽車股份有限公司となっている。2012年末現在、特許高品質の指標を代表し、特許技術及び市場価値を表す国内(香港、マカオ、台湾含まない)有効発明特許保有件数は43万5151件、国内(香港、マカオ、台湾含まない)人口1万人当たりの発明特許保有件数は3.2件となり、国家「十二五」計画綱要に盛り込んだ人口1万人当たり発明特許保有件数3.3件との指標の、特許創出に対する顕著な促進の役割が示されている。

国家知識産権局で受理した《特許協力条約》(PCT)による国際特許出願は対前年14.0%増の1万9926件となっている。うち、国内からのものは91.1%を占める同期比12.8%増の1万8145件で、海外からのものは同期比28.7%増の1781件となっている。昨年のPCT国際特許出願で100件を超えた省(区、市)は16になった。うち、広東は9211件の出願で1位になった。北京、上海、江蘇、浙江はそれぞれ2から5位に並んだ。この5省?市からのPCT出願件数が全国出願総件数の8割を占めた。

累計ベースの発明特許授権件数が111.1万件となった。中国国内の発明特許授権に企業の占める比重が54.7%となり、発明特許授権件数が100件を超えた企業は49社となった。2012年の第14期中国特許賞では、中国特許金賞20件、中国意匠金賞5件が選出された。金賞を獲得した25件の、実施日から2011年末までの新規増加分の売上は1655億元、利益は346億元となっている。

(2013-03-12 科技日報)

所員の紹介